昨年の11月にsqidooというピアノトリオのレコーディング、ミックス、マスタリングをお受けする事になりました。
sqidooとの出会いは、かれこれ5年くらい前になります。
市ヶ谷にbeats paradiseというスタジオがありまして、そこで1stアルバムを作ってからの付き合いです。
久しぶりにメンバーのドラマー、ザマスさん(横田さん)から連絡が来た時、
今回のアルバムもエンジニアとして私を選んでくれたことに何よりも感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。
また楽しく素敵な作品をみなさんと作れるんだなとワクワク。
フェイスブックと、電話で事前に打ち合わせをし、前回は一部屋に3人が一斉にプレイをして録音する形をとりましたが、
今回は歌も録音するため、ブースに分かれて楽器個々の音がきちんと録音できるようにしましょうという流れになりました。
選んだスタジオは、私が顔なじみの神奈川県は平塚にあるフリースタジオ湘南。
2日間でしたが、本当に充実したレコーディングでした。
何回かテイクを重ねては、コントロールルームでそのテイクを聴き、満足いくまでスタジオへ向かい、プレイをする。
それを私はみなさんに安心して演奏ができるようにしっかりと機材を使いみなさんの1音1音を録音する。
音色の違い、もっとシンバルの音色を変えて欲しい、ピアノの音量を大きくして聞きたい、ベースをもっと引き立たせたい、
そんな要望にすぐに応え、音を紡いでいきます。
このコミュニケーションが合わないと、レコーディングは出来ません。
何より大切なのは、「ミュージシャンが演奏して満足」というところなのです。
そのためにレコーディングエンジニアはいると思います。
編集、ミックス、マスタリングは私の自宅で行い、そこからはメールのやり取りになりましたが、
今年に入って、無事にマスタリングまで終了いたしました。
もちろん編集、ミックス、マスタリングはスタジオで1日で終わらせることも可能ではありますが、
やはりスタジオ代もかかりますし、じっくり作りたいという方にはメールでのやり取りが良かったりもします。
sqidooのみなさんも、私も満足のいくアルバムが出来たと感じております。
1音1音にまで凝ったアルバムになっておりますので、出来上がったらぜひ皆さんに聞いていただきたい一枚です。