夜作業に行き詰まる時は必ずあります。そう言う時は昔ならもっと詰め込んで聴いてミックスを進めていました。必ずいい答えが出て何より楽しい。どんどん深夜の楽しいゾーンに入り始めます。
その翌日再度聴くと「なんでこんなミックスになっちゃったんだろう?」と嘆き悲しむ毎日を送っていました。そして分かっていてもその夜にまた同じ過ちを犯すのです。
最近の私はある程度作り込んだら寝ます。ジャッジが効かない前に記述の通り、深夜のゾーンは結果が恐ろしい「魔の時間」と言うことを体で叩き付けられ身に沁みました。
こうして早朝に起き昨日のミックスを聴く。するとどうでしょう。スルスルと自分の中で描いていたものに作られていくのです。
コン詰め具合のパーセンテージ的には、昔の自分は深夜100パーセント、翌日100パーセント。今の自分は夜50パーセント、翌朝50パーセントです。多分昔の自分だと100パーセントと100パーセントが相殺されて0パーセントになる可能性があります。
今の自分は80パーセントから90パーセントくらい。結構良いミックスをキープしつつそのまま作り上げることができるようになりました。
これは個人的な感覚なのでなんとも言えないですし、自分の今までの「失敗の経験値」から生まれてくる一つの「成功」なのだと思います。
何でも簡単に「成功」には導けないと肌で感じて生きています。