ミックスとマスタリングの違いについて、私なりの考えをお話ししたいと思います。
まず、ミックスとマスタリングで共通して言えるのは、「バランスをとる」と言うことです。決して「音圧を上げる」ではないと思っています。
それを前提にお話ししていきますと、ではミックスとマスタリングは詳しく何の「バランスをとる」作業なのでしょうか。
大まかに説明するとミックスは、「一曲の中の楽器のバランス」を取って作り上げていく作業です。例えば「リハーサルマークBからサビにかけてボーカルを大きくしてください。」とか、「Dメロのコーラス、ギターは少し大きいので小さくしてください。」とかです。他を言うとその個々の楽器の音色決め、エフェクトのかけ具合などを調整していく作業です。
それに対してマスタリングは、「アルバム全曲のバランス」を取って作り上げていく作業になります。例えば「1曲目と5曲目が他の曲と比べて聞いて少し小さく感じるのでもう少し大きくしてほしい」とか、「2曲目だけ他の曲と比べるとモコモコするので少しクリアにしてみることはできますか?」など全体のバランスを取っていく作業になります。
マスタリングに関しては昔のようにその「バランスをとる」だけではなく、そこからここ20年くらい「音圧を上げて迫力を出す」と言う作業が入り、ミックスの音量よりも大きくなって作り上げられて行きます。
そして、マスタリングはミックスにツヤを出してくれたりするので、一気にガラッと音を変えてくれたりもします。
どちらも似て非なる作業なので、その道のプロがいます。でも最近は私のように「マスタリングも引き受けます。」と言う人たちも多いですし、「自分でやります。」と言う方もいます。
私の場合はどちらも分けて作業をするので、一応ミックスとマスタリングの違いについて少し触れてみました。もしもっと詳しく知りたい方、ミックス、マスタリング箸本に頼みたいと言う方いましたら是非連絡いただけたら嬉しいです。